医療技術部門のご案内Departments and Divisions 放射線科

はじめに

X線は、光や電波と同じ電磁波です。人体を透過する性質を利用して医療に役立てているのがX線検査です。X線検査には写真を撮るための「X線撮影」、人体を透過しているX線をテレビなどで観察しながら検査をする「X線透視」、人体の周囲から透過させたX線を専用のコンピュータで処理して断面画像にする「X線CT検査」などがあります。
医療でのX線検査は、検査を希望する人や必要とする人に対して、医師がその人に最適で必要最小限の検査内容を判断して行なわれるものです。検査を受ける人の病状などを知ることで、その人の利益になるように利用されています。また、医師などと連携を取っている診療放射線技師が、正確で安全な検査が行なえるように従事しています。

スタッフ

診療放射線技師    14名
看護師          1名
事務員          2名

一般撮影

DRシステムを使用して胸部、腹部、骨などの撮影を行い、外来診療室や病棟の端末モニターで画像閲覧を行っています。

乳房撮影

乳がんは、欧米では中高年女性の死亡率第1位です。近年、日本も生活習慣の欧米化などによって増加しています。また、遺伝的要因が強いので近親者に乳がんになった人がいたり、シコリなどがあったり、がん年齢に達している人は乳房X線検査をお勧めします。当院は、マンモグラフィ検診施設画像認定を取得し、撮影は、乳房撮影認定を受けた女性技師が担当しています。

骨密度測定

骨粗鬆症は、骨の密度が減少してスカスカになって骨折しやすくなる病気です。女性は、ホルモンのバランスが大きく変化する閉経後に発症する割合が高く、男性は、70歳を過ぎると高くなります。腰椎、股関節、前腕部で測定を行っています。

X線TV

2台のDR装置で、造影剤を使用した食道、胃、小腸、大腸、尿路系、膵胆道系などの透視撮影を行い、外来診療室や病棟の端末モニターで画像閲覧を行っています。

CT

GE社製の256列マルチスライスCT装置を導入し、通常の検査以外に心臓冠動脈CTを行い循環器内科医師による即日読影、報告書作成を行っています。

MRI

SIEMENS社製の1.5Tの装置を導入し、高画質で情報量の多い画像を提供しています。

AG

血管撮影は、血管内にカテーテルと言う管を挿入し造影剤を注入して動画画像を収集撮影します。当院では、心臓や冠動脈、上下肢などの血管撮影及び血管形成術と腹部など(主に肝臓)の血管撮影及び治療を行っています。