診療部門のご案内Departments and Divisions 眼科
はじめに
当院眼科は常勤医師1名、非常勤医師1名で眼科疾患の診察や治療を行っています。病気によって、複数の医師が診察する場合もありますので、ご理解ください。緊急を要するもの、さらに高度な処置が必要な症例は群馬大学医学部附属病院眼科や各種群大関連病院と連携して治療させていただいております。
散瞳といって眼底病変を詳しく診察する眼科診察の特性上、診察時に眼底病変を詳しく診察するために点眼液により瞳孔を開く検査があります。みづらい、飛蚊症などの症状の場合はほとんどが散瞳検査の適応です。散瞳剤を使用すると瞳孔収縮筋を抑制するため光量調節ができなくなり、数時間まぶしくなり、焦点があわなくなります。お車でお越しの場合はしばらく運転できなくなりますのでご注意ください。病気や治療に関して疑問がある場合、遠慮なく質問してください。
眼科診療上患者さんへのお願い
眼科診察の特性上、診察時に患者さんと医師・検査員との間のソーシャルディスタンスがとれないため診察室に入られるときはマスクの着用をお願いしています。
咳エチケットにご協力ください。
おしらせ
当院での白内障手術は病棟を使用しない日帰り手術になりました。入院ではありませんのでご了承ください。硝子体手術は2023年度末で終了いたしました。今後硝子体手術が必要なかたは手術時に関連施設にご紹介いたします。
VEGF(血管内皮増殖因子)阻害薬の硝子体内注射前後における抗菌薬点眼処方の中止について
VEGF阻害薬の硝子体内注射の際、当院では感染予防のために注射前後に抗菌薬点眼を処方しておりましたが日本網膜硝子体学会から、「通常の患者(感染症のリスクが高くない患者)には注射前の適切な消毒、注射手順を守っていれば硝子体注射前後の抗菌薬点眼は原則不要であり、耐性菌の問題から硝子体注射前後の抗菌薬は使用しないこと」が推奨されました。これを受けて当院では硝子体内注射を行う際にはこれまで通り感染予防のために必要な消毒や手技を徹底したうえで、今後は硝子体注射前後の抗菌薬点眼の処方は原則不要とさせていただきます。 なお、注射日に明らかな結膜炎のあるかたには注射は延期になりますので診察時にお申し出ください。上記についてご不明な点がございましたら医師または看護師にご相談ください。
診療分担表
外来診療は(月)~(金)午前です。待ち時間短縮のために予約をとることをお勧めいたします。初診も予約可能です。
月曜日の午前中は第2と第4のみ一般外来をおこなっております。午後の検査・特殊外来は完全予約制です。
前橋中央眼科から週一回福地真理子先生(水曜日)に来ていただき、水曜日は2診察対応しています。
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
---|---|---|---|---|---|
午前 | 中村 (第2/第4のみ) |
中村 | 福地 中村 |
中村 | 中村 |
午後 | 検査・特殊外来 | 検査 特殊外来 |
手術 検査 |
硝子体注射 検査 |
硝子体注射 検査 |
水 : 白内障手術(福地・中村)、その他 外眼部手術
特殊外来 : レーザー治療、斜視弱視外来・眼鏡合わせ、術前検査など
検査 : 視能訓練士による各種検査
診療内容
糖尿病網膜症や緑内障、白内障など一般的な眼疾患の診察のほか各種黄斑疾患に対しての抗VEGF薬硝子体注射を各種おこなっております。全身病では高血圧緊急症にともなう網膜症、白血病の造血幹細胞移植後の慢性眼GVHDによるドライアイや、甲状腺眼症、サルコイドーシス、各種腎疾患の治療に対する長期的なステロイドを始め全身性エリテマトーデスに対するプラケニルや呼吸器疾患に対するエタンブトールやTS1を代表とする各種抗癌剤などの当院で使用される薬剤による眼障害のフォローなど当院他科とかかわる様々な専門的な眼疾患の診療に対応しています。身体障害級申請(視覚障害)に対応しています。
白内障手術
当院では白内障手術を日帰りでおこなっております。加齢あるいは薬剤その他の原因で水晶体(眼の中のレンズ)が濁ることを白内障といいます。白内障手術は、濁った水晶体を超音波で取り除き、眼内レンズを移植する手術です。白内障以外に視力低下の原因がなければ、術後に良好な視力が得られます。当院での使用レンズはすべて保険診療のものに限ります。多焦点レンズは取り扱っておりません。
LASIKなど角膜を削る手術を過去になさっている方はお申し出ください。白内障手術は病棟を使用しない日帰り手術となります。
硝子体注射
加齢黄斑変性、糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症の黄斑浮腫、病的近視にともなう脈絡膜新生血管などに対して抗VEGF(血管内皮増殖因子)療法の各種(ルセンティス・ラニビズマブBS・アイリーア2mg・バビースモ)硝子体注射を行っております。注射後は一時的に霧視がおきるため回復するまでは機械類の操作や運転に従事しないようにしてください。
*硝子体注射前後の広域抗生物質点眼処方は中止となりました。
レーザー治療
各種レーザー治療を外来で行っております。多くは糖尿病網膜症に対する汎網膜光凝固です。完成までに3~4回施術のための通院が必要です。後発白内障に対するYAGレーザーも随時行っております。