診療部門のご案内Departments and Divisions 眼科

はじめに

当院眼科は常勤医師1名、非常勤医師2名で眼科疾患の診察や治療を行っています。病気によって、複数の医師が診察する場合もありますので、ご理解ください。緊急を要するもの、さらに高度な処置が必要な症例は群馬大学医学部附属病院眼科や各種群大関連病院と連携して治療させていただいております。

散瞳といって眼底病変を詳しく診察するために点眼液により瞳孔を開く検査があります。みづらい、飛蚊症などの症状の場合はほとんどが散瞳検査の適応です。散瞳剤を使用すると瞳孔収縮筋を抑制するため光量調節ができなくなり、数時間まぶしくなり、焦点があわなくなります。お車でお越しの場合はしばらく運転できなくなりますのでご注意ください。病気や治療に関して疑問がある場合、遠慮なく質問してください。

コロナ禍での眼科診療上患者さんへのお願い

眼科診察の特性上、診察時に患者さんと医師・検査員との間のソーシャルディスタンスがとれないため診察室に入られるときはマスクの着用をお願いしています。お持ちでない方にはペーパータオルを用いた簡易的なマスクを提供いたします。
咳エチケットにご協力ください。

診療分担表

外来診療は(月)~(金)午前です。
2020年度から眼科の土曜診療は廃止になりました。2021年度から月曜日の午前中は第2と第4のみ一般外来を行っております。

午後の検査・特殊外来は完全予約制です。

前橋中央眼科から週一回、群馬大学眼科名誉教授の岸章治先生(木曜日午前:網膜硝子体外来)と福地真理子先生(水曜日)に来ていただき、その曜日は2診察対応しています。

 
午前 中村
(第2/第4のみ)
中村 福地
中村

中村
中村
午後 手術(不定期)
検査・特殊外来
検査
特殊外来
手術
検査
検査 検査

 

月 : 硝子体手術(岸先生執刀)・白内障手術(中村)

水 : 白内障手術(福地・中村)、その他 外眼部手術

特殊外来 : レーザー治療、斜視弱視外来・眼鏡合わせ、術前検査

検査 : 視能訓練士による各種検査

診療内容

硝子体手術

硝子体手術とは眼底疾患に対しての手術で、4日の入院で行っています(月曜入院・木曜日退院。希望により延長可能)。黄斑円孔、網膜前膜、それに進行した糖尿病網膜症の患者さんなどが対象です。硝子体手術後に白内障の進行が速くなることを説明し、60歳以上の患者さんには硝子体手術と 一緒に白内障手術も行うことが多いです。
県内では硝子体手術を行う施設が限られており、手術を要する紹介患者さんの治療にあたっております。

黄斑円孔

黄斑円孔とは物を見る中心部に穴が開いてしまう疾患です。

見ようと思うところがちょうど見えなくなる病気です。

硝子体手術を施行した9割以上の患者さんが初回手術で治ります。

眼の中に注入したガスの力を利用して穴を閉鎖させるため、術後3日ぐらいはうつぶせの姿勢が必要です。閉鎖しない場合、再度ガスを注入します。

黄斑前膜

黄斑前膜とは物を見る中心部の前にセロハン膜のような膜が張る病気です。

見ようと思うところが歪んで見えてしまうので、硝子体手術で張っている膜をとります。

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症はひどくなると硝子体出血や黄斑浮腫が引き起こされ、硝子体手術が必要となります。網膜症の程度により網膜光凝固術(レーザー治療)を施行します。黄斑浮腫に対しては硝子体注射も可能です。

白内障手術

加齢あるいは薬剤その他の原因で水晶体(眼の中のレンズ)が濁ることを白内障といいます。白内障手術は、濁った水晶体を超音波で取り除き、眼内レンズを移植する手術です。

白内障以外に視力低下の原因がなければ、術後に良好な視力が得られます。全身疾患をもった患者さんにも他科医師との連携の上、手術が可能です。入院手術(1泊または2泊)、日帰り手術どちらも対応可能です。

硝子体注射

加齢黄斑変性、糖尿病黄斑浮腫、網膜静脈閉塞症の黄斑浮腫などに対して抗VEGF(血管内皮増殖因子)療法のルセンティス硝子体注射を行っております。

レーザー治療

各種レーザー治療を外来で行っております。多くは糖尿病網膜症に対する汎網膜光凝固です。汎網膜光凝固術の特殊なものは完成までに3~4回施術が必要です。後発白内障に対するYAGレーザーも随時行っております。

医師紹介

  • 中村 春香

    • 眼科