
News お知らせ
2月18日(土)、「群馬県南部を震源とする震度6強の直下型地震が発生し、近隣地域でも多数傷病者が発生」との想定で災害訓練を実施しました。
今回は具体的進行を明らかにせず、想定のみを伝えて行うブラインド型訓練で、地元自治会、前橋市消防局と連携し、模擬傷病者の学生さんや、近隣関係機関の方々を含め、総勢350名の非常に大規模な訓練となりました。
【災害対策本部立ち上げ】
災害対策本部長(院長)の傷病者受入宣言により、次々と傷病者が運び込まれました。
重症性・緊急性を判定し、各エリアに搬送してトリアージ、処置、検査などが行われました。
【トリアージポスト】 【赤エリア】
【黄エリア】 【緑エリア】
同時に、一部倒壊ビルを想定した倉庫から、消防隊がはしご車を使って傷病者を救出し、当院へ救急搬送するという本格的な救助訓練も実施しました。
県内2病院からDMATチームも応援に駆け付けてくださり、倒壊ビル現場の救護所活動や病院支援を行っていただき、連携を図りました。
【消防隊による救助】
災害対策本部では、空床状況、職員の配置状況、傷病者受入人数等の本部に集められる様々な情報を集約しながら、各エリアからのスタッフ応援要請や、他病院からの傷病者受入要請等にも対応を行いました。
【災害対策本部】
訓練を通して、院内体制や各関係機関との連携等、数々の課題が浮かび上がりました。
今後対応策を検討し、災害拠点病院としての更なる機能強化を図ります。
《トリアージ》とは・・・
災害医療の現場において、医療体制や現場設備を考慮しつつ、傷病者を緊急性・重症度に応じて分類し、治療の優先順位を決定すること。
判定結果はトリアージタッグ(4色のマーカー付きカード)に示された色で判別される。
・黒:死亡、もしくは直ちに処置を行っても救命不可能なもの
・赤:生命に関わる重篤な状態で、一刻も早い処置をすべきもの
・黄:今すぐに生命に関わる重篤な状態ではないが、早期に処置が必要なもの
・緑:歩行可能で、今すぐの処置や救急での搬送の必要がない軽症なもの
搬送や救命処置の優先順位は「赤→黄→緑→黒」となる。