診療部門のご案内Departments and Divisions 病理診断科

業務内容

1.院内の病理組織検査や細胞診検査、病理解剖を、専任の病理医、細胞検査士を中心に実施しています。

最近の検体数の推移

  2015年度 2016年度 2017年度 2018年度 2019年度
組織検査 2,247 2,362 2,362 2,295 2,311
術中迅速組織検査 47 66 65 65 77
細胞診検査 2,408 2,273 2,300 2,178 2,112
病理解剖 2 2 6 3 5

*医院や診療所でおこなわれた院外検体の検査、診断も受け付けます。

*病理診断に関して、医療従事者、患者さんからのご相談(セカンドオピニオン)にも応じます。

2.研修会の開催、協力

画像・病理カンファレンス、キャンサーボードへの参加、clinicopathological conference(CPC): 死亡症例の剖検結果検討会、の活動を通じ、医療の質を高めるための支援をしています。

3.がん登録事業や患者さんへの病理データサーヴィス

国や自治体の行う、がん登録事業においては、がん治療に役立てるため、各診療施設で、がんの診療の関わるデータを整理、保管しておくことが不可欠です。病理診断科では、がんの病理診断についてのデータの拠点としての機能を担っております。
また、当科では、患者さんの治療の記録として、検体の一部を、病理組織、細胞診標本の形で、診療後も長期にわたり保存いたしておりますので、患者さん本人の今後の治療やご家族の健康の目的でそれらを利用することができます。

病理診断科の特色

1. 院内で標本を作成し、診断しているので、検査結果の報告が早いです。生検などは、検査実施から1-3日後、手術で切除摘出された検体では、切除からほぼ1週間内には、主治医に結果が報告されています。 結果が早くでれば、それだけ診療が迅速かつ円滑におこなわれることになります。

2.すべての診断を、専任の病理専門医師がおこなっています。また、他の病理医師が標本、報告書を見直しし、その内容をチェックしているので、安心です。

3.診断が難しい標本の診断は、院外に相談するなど、的確な検査や診断ができるよう、近隣の医療機関の病理診断部門との業務支援、連携を図っています。

病理診断科よりひとこと

病院選びにあたっては、診療科の実績を見極めることは勿論ですが、その病院で、放射線科、麻酔科などの、<インフラ診療部門>がきちんと整備されているかを見ることも肝要です。その際、病理診断科にも注目していただければと思います。

医師紹介

  • 柏原 賢治

    • 病理診断科
  • 吉田 由佳

    • 病理診断科