当院の特色Features of our hospital 令和5年度 群馬県済生会前橋 病院指標

 

令和5年度 群馬県済生会前橋 病院情報の公表

 

 

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード

年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 19 93 134 191 392 784 1249 2253 1720 484

【定義】
令和5年度の退院患者さんの⼈数を、10歳刻みの年齢階級層に区分し集計しています。当該年齢は⼊院時の満年齢です。
また、90歳以上の患者さんは1つの階級にまとめてあります。
【特徴】
・当院の⼊院患者さんは60歳以上が全体の78.0%を占めています。
また、80歳以上の患者さんは30.1%でした。若い世代である30歳代以下は6.0%でした。
・年代別の主な疾患は、30歳代以下が急性白血病、急性⾍垂炎、肘関節の骨折などです。
60歳以上では、膵臓がん、胆のう炎、結腸がんなどで、80歳以上は胆管結石・胆管炎、⼼不全、白内障などの構成となっています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060335xx02000x 胆嚢結石、胆嚢炎等/腹腔鏡下胆のう摘出術 342 5.41 6.87 0.00% 60.93  
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍/化学療法(ベバシズマブ等) 161 4.11 4.42 0.00% 73.49  
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア(15歳以上)/ ヘルニア手術 鼠径ヘルニア 153 4.35 4.55 0.00% 67.80  
060040xx99x6xx 直腸肛門(直腸S状部から肛門)の悪性腫瘍/化学療法(ベバシズマブ等) 121 3.96 4.34 0.00% 60.96  
060035xx99x7xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍/化学療法(パニツブマブ等) 98 3.91 4.72 0.00% 62.53  

・当院は「⽇本肝胆膵外科学会修練施設(A)」を取得し、⾼度技能指導医のもと安全に肝胆膵領域の⼿術に取り組み、膵癌、胆管癌を中心に年間100例前後の⾼難度⼿術を⾏っています。
・患者数の最も多い「胆嚢結⽯、胆嚢炎等」は、腹腔鏡下にて胆嚢を摘出する症例となります。
当院では、この⼿術症例の約90%を単孔式(切開部位は臍部のみでポート切開はなし)で⾏っています。当該症例は全国でもトップクラスの症例数を⾏っています。
・患者数2位と5位の「結腸がん」、患者数4位の「直腸がん」は化学療法となり、ひとりの患者さんが⼊退院を繰り返す抗がん剤治療症例のため、患者数順位では上位疾患となります。
・患者数3位の「⿏径ヘルニア/ ヘルニア⼿術」は、臓器や組織が元あった場所から⾶び出している状態(ヘルニア)に対して、⼿術を⾏っている症例です。


整形外科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070160xx01xxxx 手根管症候群、肘部管症候群/手根管開放手術、神経剥離術 等 107 4.63 4.49 0.00% 67.96  
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位骨折/人工骨頭挿入術 70 35.80 25.50 68.57% 81.13  
160760xx97xx0x 前腕の骨折/骨折観血的手術等 58 5.81 4.76 0.00% 58.02  
160780xx97xx0x 手関節周辺の骨折・脱臼/骨折観血的手術等 46 3.30 4.04 0.00% 42.61  
070370xx99xxxx 脊椎骨粗鬆症 41 24.95 21.46 46.34% 81.73  

・当院は、開設当初より上肢の機能再建を⽬的とする⼿外科を専⾨領域とし、県内の⼿外科の基幹病院としての役割を担っています。
・患者数の最も多い症例は「⼿根管症候群(正中神経が⼿根管を通る部分で何らかの原因により管内の圧⼒が⾼まり、痛みやしびれを引き起こす疾患)」に対し“⼿根管開放⼿術”を施⾏した症例です。
また「肘部管症候群(肘の内側にある肘部管部分で尺⾻神経が圧迫されたりすることで特に⼩指と薬指にしびれが起こる状態)」に対し“神経剥離術”を⾏った症例です。当院は毎年、全国でも症例数の多い病院として上位に名前が挙がっています。
・患者数2位の「股関節⼤腿近位⾻折/⼈⼯⾻頭挿⼊術」は、高齢な患者さんが多く平均在院⽇数も⻑くなる傾向にあるため、転院率が68.57%と当院で最も⾼い症例です。
・患者数3位の「前腕の⾻折/骨折観血的手術等」では、約4割の方が70歳以上となっております。
・患者数5位の「脊椎骨粗鬆症」は、県内でも上位の症例数となっています。平均年齢81.73歳と⾼齢者が多く、平均在院⽇数も⻑くなる傾向にあります。


眼科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020110xx97xxx0 白内障/水晶体再建術/眼内レンズを挿入する場合/片眼 140 2.89 2.54 0.00% 74.73  
020110xx97xxx1 白内障/水晶体再建術/眼内レンズを挿入する場合/両眼 13 3.85 4.46 0.00% 73.54  
020200xx9710xx 黄斑、後極変性/硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む)、水晶体再建術 12 5.00 5.67 0.00% 70.67  
020180xx97x0x0 糖尿病性増殖性網膜症/硝子体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む)/片眼 6.10  
020240xx97xxx0 硝子体疾患/硝子体茎顕微鏡下離断術(その他)/片眼 4.88  

・患者数1位と2位の項目は白内障手術です。 両眼を同一入院で行う患者さんもいらっしゃいます。
日帰り、1泊、2泊入院を行っておりますが、当院へは入院希望の方が多いです。
白内障手術は術前術後点眼の管理が思いの外大変なので、入院し安心して白内障手術ができるというところに需要があるようです。
・患者数3位の 「⻩斑、後極変性」 とは、「⻩斑前膜(眼底の網膜の⼿前に膜が張り、網膜の中⼼(⻩斑)がそれに遮られて歪んで⾒える状態)や黄斑円孔(黄斑部に穴が開いてしまい視力低下する病気)」 に対し、 「硝⼦体茎顕微鏡下離断術(網膜付着組織を含む)等」 の⼿術を⾏った症例です。


呼吸器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 46 23.89 18.65 2.17% 77.61  
040040xx9909xx 肺の悪性腫瘍/キイトルーダ・化学療法 24 10.08 9.91 0.00% 75.75  
040040xx99100x 肺の悪性腫瘍/気管支ファイバースコピー 18 2.11 3.01 0.00% 74.33  
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 18 13.50 13.70 0.00% 80.28  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 20.60  

呼吸器内科では呼吸器悪性腫瘍(肺がん、縦隔腫瘍など)、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、特発性肺線維症などの間質性肺疾患、肺炎・胸膜炎など呼吸器疾患全般に対し幅広く対応しております。
その中でも間質性肺炎、肺がん(生検、化学療法(抗がん剤)等)や慢性閉塞性肺疾患の患者さんが多く入院しております。
患者数の最も多い症例は「間質性肺炎」となっており、急性呼吸不全で紹介を受けた症例や救急搬送された症例の中に間質性肺炎急性増悪の症例が多く含まれておりました。呼吸器サポートチームと連携し、安全で効果的な呼吸療法や早期リハビリテーションの介入を行っております。
・患者数2位の「肺の悪性腫瘍/キイトルーダ・化学療法」は、呼吸器悪性腫瘍に対する抗癌剤治療の症例になります。
・患者数3位の「呼吸器系の悪性腫瘍」患者の多くは「気管支ファイバースコピー」を実施しており、できるだけ早く「がん」の診断を行い、病期に応じて外科的療法、放射線療法、内科的治療が適切かつ早期に開始できることを心掛けております。
・患者数4位の「慢性閉塞性肺疾患」は、薬物療法のみでは症状が改善できない症例も多く認められます。このため、運動療法をはじめとしたリハビリテーションも重要な役割を果たしており、当科では多職種と連携した疾患管理を行っています。
・患者数5位の「誤嚥性肺炎」は、飲食を禁止して治療を行うため、体力や栄養状態の低下が生じやすくなります。リハビリテーションの実施に加え、食事の工夫で誤嚥を防止したり、口腔ケアを実施し感染のリスクを減らしています。


循環器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050050xx9910x0 狭心症、慢性虚血性心疾患/心臓カテーテル法による諸検査/他院からの転院以外 192 2.49 3.05 0.00% 71.68  
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患/経皮的冠動脈形成術等 112 7.32 4.26 0.89% 72.27  
050130xx9900x0 心不全/他院からの転院以外 67 22.04 17.38 4.48% 83.85  
050130xx9910xx 心不全/心臓カテーテル法による諸検査 35 15.63 14.22 2.86% 72.63  
050030xx97000x 急性心筋梗塞、再発性心筋梗塞 /経皮的冠動脈形成術等 26 15.12 11.54 3.85% 72.08  

・当院では、虚⾎性⼼疾患(狭⼼症、⼼筋梗塞)のカテーテル治療を中⼼に、不整脈、⼼不全、⾎圧の疾患、動脈・静脈疾患、肺循環障害、睡眠障害など幅広い循環器疾患に対して治療を⾏っています。
・患者数が最も多いのは、「狭⼼症、慢性虚⾎性⼼疾患」に対して「⼼臓カテーテル検査(CAG)」を⾏った症例です。当院では1泊2⽇のクリニカルパスを導⼊しています。
・患者数2位は、「狭⼼症、慢性虚⾎性⼼疾患」に対し「冠動脈形成術(冠動脈の狭窄部位をバルーンで拡張、拡張後に内腔側からステントにて補強する等)」の治療を⾏った症例です。当院では2泊3⽇のクリニカルパスを導⼊しています。
・患者数3位と4位の「⼼不全」では、約80%以上が緊急⼊院であり、平均年齢も83.85歳と⾼齢であるため在院⽇数が⻑くなってしまう症例です。患者さんができるだけ早く退院できるよう“⼼⼤⾎管疾患リハビリテーション”を導⼊しています。
・患者数5位の「急性心筋梗塞」は閉塞した⾎管に対し、カテーテル・インターベーション(PCI)⾏った症例です。


腎臓内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110280xx9900xx 慢性腎不全 79 8.00 11.49 5.06% 62.03  
110280xx991xxx 慢性腎不全/腎生検 29 6.41 6.44 0.00% 49.86  
110280xx02x00x 慢性腎不全/内シャント設置術 25 9.28 7.57 4.00% 68.36  
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 17 21.88 20.60 47.06% 83.12  
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 17 16.41 13.52 23.53% 81.06  

・当院では、「急性/慢性腎不全、急性/慢性腎炎、ネフローゼ症候群、糖尿病性腎症」等の患者さんに対し、透析療法(⾎液透析、腹膜透析、⾎漿交換療法などの⾎液浄化療法)の治療を⾏っています。
・患者数1位は「慢性腎不全」で、令和5年度は前年度より増加しております。
・患者数2位は慢性腎不全患者に対し”腎生検”の検査が行われた症例です。
・患者数3位は慢性腎不全患者に対し”シャント造設術”が行われた症例です。
・患者数4位は「誤嚥性肺炎」は、口の中の細菌が唾液や食べ物と一緒に誤嚥され、気管支や肺に入ることで生じる肺炎です。
・患者数5位は「腎臓または尿路の感染症」の症例で、症例数は増加傾向にあります。


内分泌内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 12 27.50 20.60 41.67% 83.33  
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 12 16.75 13.52 16.67% 73.83  
10007xxxxxx0xx 2型糖尿病 10.66  
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病/インスリン注射あり 13.99  
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス 13.15  

・糖尿病は教育の病気であると⾔われているため、当院では「教育⼊院」を積極的に⾏っています。
・3⽇間あるいは1週間の⼊院期間で、患者さんのライフスタイルにあわせた⽣活習慣の⾒直しを⾏っています。
医師だけでなく看護師、管理栄養⼠、薬剤師、臨床検査技師、理学療法⼠等の専⾨職員による糖尿病治療に関しての講義や実践を⾏っています。


血液内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130010xx97x2xx 急性白血病/輸血/化学療法 71 39.18 36.19 0.00% 50.68  
130010xx97x9xx 急性白血病/輸血/アザシチジン+ベネトクラクス 28 57.14 34.93 0.00% 71.32  
130010xx97x8xx 急性白血病/輸血/ダサチニブ等 21 28.57 33.83 0.00% 60.95  
130010xx97x0xx 急性白血病/輸血 15 18.67 14.22 13.33% 70.20  
130010xx97x5xx 急性白血病/アザシチジン 11 23.00 23.29 0.00% 76.45  

・当院は、「⽩⾎病」を中⼼とした治療に取り組んでおり、⽇本成⼈⽩⾎病治療共同研究グループ(JALSG)の参加施設として多数の症例登録も⾏っています。また、⾻髄異形成症候群、悪性リンパ腫等、⾎液疾患全般の診断と治療も積極的に⾏っています。
・患者数1位2位3位4位5位の「急性⽩⾎病(⾎液のがん)」の主な治療⽅法は“化学療法”です。
まず抗がん剤による寛解導⼊療法を⾏います。その後も完全寛解(全てのがんが消失し、新しいがんが出現しない状態)を維持する治療を継続するため、どうしても⼊院期間が⻑くなり、当院の「急性⽩⾎病」の平均在院⽇数は35.7⽇です。
・また「同種幹細胞移植」についてはDPC対象外となるため統計には含まれていませんが、令和5年度は骨髄移植14件、臍帯血移植6件、末梢血幹細胞移植3件の移植を実施しました。


消化器内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎/ 内視鏡的胆道結石除去術 等 247 7.53 8.75 6.07% 76.10  
060100xx01xxxx 小腸大腸の良性疾患(良性腫瘍を含む。)/ 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 181 2.64 2.61 0.00% 67.93  
060050xx030xxx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。)/ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法 等 113 7.58 7.38 0.00% 75.92  
060060xx9710xx 胆嚢、肝外胆管の悪性腫瘍 / 内視鏡的胆道ステント留置術 等 41 10.68 12.10 12.20% 79.98  
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 41 7.49 5.64 4.88% 55.32  

・当院では、肝・胆・膵や⾷道・胃・腸などの消化器全般の疾患に対して積極的な内視鏡治療を⾏っています。
・患者数の最も多い「胆管結⽯、胆管炎」の治療では、「内視鏡的乳頭括約筋切開術を⾏い総胆管結⽯の摘出」や、「胆管狭窄による閉塞性⻩疸に対する内視鏡的胆道ステント留置術(乳頭から内瘻チューブをステントとして胆管内に留置するドレナージ法)」等を⾏っています。当院では、クリニカルパスを導⼊しています。
・患者数2位は「⼤腸ポリープ」に対して内視鏡的にポリープを切除する⼿術を⾏った症例です。
・患者数3位は「肝臓がん」に対して、「ラジオ波焼灼療法(RFA)」(電気メスから周波数の⾼いラジオ波を発⽣させ、がんを熱凝固壊死させる治療)や「マイクロ波凝固法(MWA)」(腫瘍内に挿⼊した電極から⼀定量のマイクロ波を発⽣させ、がんを熱凝固壊死させる治療)を⾏った症例です。
・RFAは、肝切除に⽐べ、⾝体への負担が少なく、かつ確実な焼灼域を得られる治療法です。当院は、RFA専⽤室を完備し、ソナゾイド造影エコーやCT/MRI画像と対⽐できるfusion imagingを⽤いて、積極的にRFAを実施しています。
また、次世代のMWAも⾏っており、⼤柄の原発性肝がんや転移性肝がんに対して治療しています。
・患者数4位は「胆管がん」による「胆管狭窄」や「閉塞性黄疸」に対して行う「内視鏡的胆道ステント留置術」の症例です。


総合内科


DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 17 40.65 20.60 41.18% 85.18  
030250xx991xxx 睡眠時無呼吸/ 終夜睡眠ポリグラフィー 16 2.00 2.03 0.00% 56.63  
050130xx9900x0 心不全/他院からの転院以外 12 25.00 17.38 0.00% 84.33  
110310xx99xxxx 腎臓または尿路の感染症 11 24.09 13.52 0.00% 86.27  
100380xxxxxxxx 体液量減少症 (脱水症等) 10.60  

総合内科は他科との連携が必須であり、標的臓器が不明確な病態例や臓器横断的な視点での加療が必要な患者さんを主に担当しています。
多臓器にわたる複数の疾患を持つ患者さんなど内科的専門分野を決めず、幅広く、先入観を与えられることなく、より患者さんの訴えに寄り添えることを目標としています。
・患者数1位となっている「誤嚥性肺炎」では、口の中の細菌が唾液や食べ物と一緒に誤嚥され、気管支や肺に入ることで生じる肺炎です。
嚥下機能の低下した高齢者や、脳梗塞後遺症などの神経疾患を抱えてる患者や寝たきりの患に多く発症します。リハビリテーションの実施に加え、食事の工夫で誤嚥を防止したり、口腔ケアを実施し感染のリスクを減らしています。
・患者数2位の「睡眠時無呼吸症候群/終夜睡眠ポリグラフィー」は、1泊2⽇のクリニカルパスを導⼊しております。睡眠の質や呼吸状態を観察する”終夜睡眠ポリグラフィー検査(PSG検査)”を⾏っています。
・患者数3位の当科での⼼不全患者は9割が緊急⼊院であり、平均年齢も高いため平均在院日数も長くなる傾向にあります。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード

  初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 40 14 10 40 1 7
大腸癌 40 39 50 137 444 1 7
乳癌 1 7
肺癌 19 20 42 1 7
肝癌 10 120 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

【定義】
・「5⼤癌」と呼ばれる「胃癌、⼤腸癌、乳癌、肺癌、肝癌」の患者さんの数を、初発のUICC病期分類、および再発に分けて集計しています。
・UICC病期分類とは、UICC病期分類国際対がん連合によって定められた ①原発腫瘍の拡がり ②所属リンパ節への転移の有無と拡がり ③遠隔転移の有無 の3つのカテゴリによってそれぞれの癌をⅠ期(早期)からⅣ期(末期)の4病期(ステージ)に分類したものです。令和元年度に退院した患者さんを集計し、集計対象期間中に複数回⼊院された患者さんはそれぞれ集計を⾏っております。「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合を指します。「再発」とは、当院・他施設を問わず初回治療が完了した後、当院にて患者を診察した場合や、がん寛解後に局所再発・再燃または新たな遠隔転移を来した場合を指します。
【特徴】
・当院の⼀般病棟⼊院患者数の約3割はがん患者さんです。
・5⼤癌における症例数割合は多い順から、
①⼤腸癌=65.9% ②肝癌=14.2% ③胃癌=10.6% ④肺癌=8.7% ⑤乳癌=0.6%の割合となっております。
・⼤腸癌は化学療法による再⼊院症例が多いため、再発症例数割合は62.4%と⾼値になっています。
・肝癌においても疾患の性質上、再発割合は78.4%と⾮常に⾼値となっております。”

成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード

  患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 18 9.78 51.17
中等症 67 18.27 78.01
重症 23 31.48 79.52
超重症
不明

【定義】
・市中肺炎とは、普段の社会⽣活のなかでかかる肺炎のことであり、成⼈市中肺炎診療ガイドライン(⽇本呼吸器学会)による重症度分類を⽤いて集計しています。
この指標では細菌による肺炎を集計しており、インフルエンザウイルスなどのウイルスによる肺炎や、⾷べ物などの誤嚥による肺炎、気管⽀炎などは集計対象外です。
・重症度分類はA-DROPスコアを⽤い、軽症〜超重症の4段階で評価しています。
【特徴】
・当院の重症度別の患者数は、中等症が最も多く、重症度が⾼くなるにつれ平均年齢も上がる傾向にあります。

脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード

発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
12 28.75 83.08 41.66%

【定義】
・転院率は転院先が「他の病院・診療所への転院」とし、転院患者数/全患者数で計算しています。
【特徴】
・当院は、脳梗塞専⾨の診療科がないため、主に内科の医師が脳梗塞の患者さんを診ています。
・脳梗塞で⼊院された患者さんの約8割は緊急⼊院です。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード

外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 373 1.41 3.69 0.27% 61.63  
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 146 1.00 2.33 0.00% 67.15  
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 72 0.38 1.28 0.00% 72.68  
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 59 5.41 17.29 1.69% 72.93  
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 54 1.31 6.94 0.00% 74.43  

・当院では“腹腔鏡下による消化器系の⼿術を数多く施⾏しており、⽇本肝胆膵外科学会で⾼難度肝胆膵⼿術に指定されている⼿術も多く実施しています。
・患者数の最も多い「K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術」は全国でもトップクラスの症例数をこなしています。
・「K634 腹腔鏡下⿏径ヘルニア⼿術(両側)」は、146件と、当科で2位の症例数です。
・患者数3位の「K7211 内視鏡的⼤腸ポリープ・粘膜切除術(⻑径2cm未満)」は、⼤腸内視鏡検査に加え、⼤腸ポリープがある患者さんに対してポリープの切除を施⾏した件数となります。
・患者数4位の「K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術」は、腹腔鏡下にて”結腸がん”を摘出した症例です。
・患者数5位の「K688 内視鏡的胆道ステント留置術」は、主に”膵臓がん、胆管がん、胆管結⽯等により狭窄した胆管にチューブをステントとして胆管内に留置する内視鏡的ドレナージ法です。


整形外科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K093 手根管開放手術 80 0.81 2.54 0.00% 67.88  
K0461 骨折観血的手術(肩甲⾻、上腕、⼤腿) 59 6.19 23.81 61.02% 74.69  
K0462 骨折観血的手術(前腕、下腿、⼿⾈状⾻) 54 2.94 7.87 9.26% 60.28  
K0483 骨内異物(挿入物を含む。)除去術(前腕、下腿) 31 0.87 1.16 0.00% 53.94  
K1882 神経剥離術 その他のもの 25 0.88 2.20 0.00% 64.76  

・当院では、上肢の機能再建を⽬的とする⼿外科を専⾨領域としており、特に患者数1位の「K093 ⼿根管開放術(⼿根部ほぼ中央部分を切開し、屈筋⽀帯を縦に切開し正中神経の減圧を⾏う⼿術)」は全国でも上位の症例数をこなしております。
・患者数2位は「⾻折観⾎的⼿術(肩甲⾻、上腕、⼤腿)」であり、対象部位別症例数は、【肩甲骨=0件 上腕=5件 ⼤腿=54件】となっています。
・患者数3位の「⾻折観⾎的⼿術(前腕、下腿、⼿⾈状⾻)」であり、対象部位別症例数は、【前腕=41件 ②下腿=10件 ③手舟状骨=3件】となっています。
・患者数4位は「⾻内異物(挿⼊物を含む)除去術」で、前腕または下腿部の抜釘症例数となっています。
・患者数5位の「神経剥離術 その他のもの」は、肘部管症候群の手術および、手根管症候群の手術でも再発例などでは、神経を剥離する神経剥離術が用いられる場合があります。


眼科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2821ロ 水晶体再建術(眼内レンズを挿入)(その他) 153 0.04 1.97 0.00% 74.58  
K2801 硝子体茎顕微鏡下離断術 網膜付着組織を含むもの 15 0.00 3.73 0.00% 70.40  
K2821イ 水晶体再建術 眼内レンズを挿入する場合 縫着レンズを挿入するもの  
               
               

・患者数トップの「⽔晶体再建術(眼内レンズを挿⼊する場合)(その他のもの)」とは⽩内障⼿術のことであり、眼科における⼿術症例8割以上を占めています。
・患者数2位の 「硝⼦体茎顕微鏡下離断術」 とは、⻩斑前膜、⻩斑円孔、糖尿病性網膜症などに対し眼球内の治療の為に硝⼦体を除去し病的な増殖組織や出⾎を取り除き、代わりに液体または空気やガスを注⼊する⼿術を⾏った症例です。


循環器内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5463 経皮的冠動脈形成術 その他のもの 57 2.37 3.19 0.00% 70.47  
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 38 4.29 6.39 0.00% 74.71  
K547 経皮的冠動脈粥腫切除術 28 3.21 3.93 0.00% 72.11  
K5481 経皮的冠動脈形成術(特殊カテーテルによるもの) 高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテルによるもの 25 4.88 8.52 0.00% 76.20  
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術 その他のもの 17 3.82 4.88 5.88% 69.82  

・患者数トップの「K5463 経⽪的冠動脈形成術(その他のもの)」とは、“狭⼼症、⼼筋梗塞等”に対し“狭くなった冠動脈をバルーン等で拡げ冠⾎流量を増⼤させる”⼿術です。
診療報酬上では1.急性⼼筋梗塞に対するもの、2.不安定狭⼼症に対するもの、3.その他のもの と3つに分かれています。
当院では「薬剤溶出性ステント(⾎管に機械的⽀持を与えるだけでなく、⾎管が再び閉塞するのを防ぐ働きをする薬剤が塗布されているステント)」を⽤いた治療も⾏っております。
・患者数2位の「K616 四肢の⾎管拡張術・⾎栓除去術」では、下肢動脈の閉塞性病変に対し“⾎管狭窄または閉塞部をバルーンカテーテルで拡張する⼿術”を⾏っています。
・患者数3位の「K547 経⽪的冠動脈粥腫切除術」とは“デバイスという筒状の器具を使って冠動脈にできた粥腫を削り取る⼿術”で⾼度な技術が要求される⼿術です。
・患者数4位の「K5481 経皮的冠動脈形成術(高速回転式経皮経管アテレクトミーカテーテル)」とは、人工ダイアモンドが先端についたアテレクトミーカテーテルの高速回転によって、石灰化病変やびまん性病変などの非常に固い病変に対して有効な手術です。こちらも高度な技術が要求される手技となります。
・患者数5位の「K5493 経⽪的冠動脈ステント留置術(その他のもの)」とは、“狭⼼症や⼼筋梗塞等”に対し狭くなった冠動脈をバルーンで拡げ、再狭窄防⽌のために内腔側からステントで補強する⼿術です。
この項⽬も診療報酬上では1.急性⼼筋梗塞に対するもの、2.不安定狭⼼症に対するもの、3.その他のもの と3つに分かれています。


腎臓内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6121イ 末梢動静脈瘻造設術(内シャント造設術)(単純) 39 6.77 13.85 12.82% 69.46  
K616-41 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(初回)  
K635-3 連続携行式腹膜灌流用カテーテル腹腔内留置術  
K616-42 経皮的シャント拡張術・血栓除去術(1の実施後3月以内に実施)  
K654 内視鏡的消化管止血術  

・当院の腎臓リウマチ内科で⾏う⼿術は、主に慢性腎不全患者の透析治療に関連するものです。
・患者数1位は⾎液透析導⼊時に⾏う「内シャント造設術」です。
・患者数2位と4位の「K616-4 経⽪的シャント拡張術・⾎栓除去術」とは、“⾎液透析を導⼊する際に作成した内シャントが、⾎栓などで狭窄や閉塞をおこした場合に経⽪的にシャントの拡張や⾎栓除去を⾏う⼿術”です。
・患者数3位は腹膜透析で使⽤するカテーテルを腹腔内に留置する⼿術です。当院では、⾎液透析と腹膜透析のどちらも選択可能で、患者さんの希望を尊重し医学的、社会的な判断を⾏った上で透析の⽅法を決定しています。


消化器内科


Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 207 0.49 7.78 6.76% 77.26  
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 長径2cm未満 160 0.14 1.25 0.00% 67.84  
K697-31ロ 肝悪性腫瘍ラジオ波焼灼療法(2センチメートル以内のもの(その他のもの )) 54 1.02 5.13 0.00% 75.06  
K697-22 肝悪性腫瘍マイクロ波凝固法(一連として) その他のもの 48 1.00 5.23 0.00% 76.81  
K6852 内視鏡的胆道結石除去術 その他のもの 45 0.11 4.53 4.44% 73.78  

・当院の消化器内科では、肝・胆・膵疾患の内視鏡治療を積極的に⾏っています。
・患者数トップの「内視鏡的胆道ステント留置術」は、主に膵臓がん、胆管がん、胆管結⽯等により狭窄した胆管に、チューブをステントとして胆管内に留置する内視鏡的ドレナージ法です。
・患者数2位は、⼤腸ポリープ等に対する「内視鏡的結腸ポリープ・粘膜切除術」です。
当院では、⼤腸内視鏡検査は全て拡⼤機能を持つ内視鏡で⾏っており、病変の発⾒と同時に拡⼤観察とNBI観察ができるようになっています。
・患者数3位4位は「肝臓がん」に対して、「ラジオ波焼灼療法(RFA)」や「マイクロ波凝固法(MWA)」を⾏った症例です。
「肝悪性腫瘍マイクロ波凝固法(MWA)」とは 、肝臓がんに対して経皮的に挿⼊した電極から⼀定量のマイクロ波を発⽣させ、がんを熱凝固壊死させる治療です。
当院では患者さんにできるだけ苦痛がないようにドルミカムを⽤いた静脈⿇酔で無痛RFAも実施しています。
・患者数5位の「内視鏡的胆道結石除去術 (その他のもの)」とは、内視鏡下に胆道(胆管)結石の摘出を行うものです。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード

DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一
異なる 16 0.26%
180010 敗血症 同一
異なる
180035 その他の真菌感染症 同一
異なる
180040 手術・処置等の合併症 同一 16 0.33%
異なる

・「播種性⾎管内凝固症候群」は、さまざまな重症の基礎疾患により、全⾝の⾎管内で⾎栓ができる病態です。
当院では、⾎液疾患の患者さんや術後の患者さんにみられる疾患です。
・「敗⾎症」は⾎液が細菌に感染することにより全⾝に炎症を起こす病気です。
肺炎や尿路感染症、腹膜炎、悪性腫瘍などが原因となります。
・「⼿術・処置などの合併症」には、術後の創部感染や出⾎、縫合不全、植込み型中心静脈ポート感染症、CAPD腹膜炎などがあります。⼀定の確率で起こりえるものなので、完全になくすことはできません。
当院においても起こりえる合併症に関しては、事前に患者さんへ⼗分な説明を⾏い、⼿術や処置施⾏の同意をいただいています。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード

肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが「中」以上の手術を施行した退院患者数(分母) 分母のうち、肺血栓塞栓症の予防対策が実施された患者数(分子) リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
707 668 94.48%

肺血栓塞栓症は、主に下肢の深部静脈にできた血栓(深部静脈血栓症)が血流によって運ばれ、肺動脈に閉塞を起こしてしまう重篤な病態です。
手術後の安静臥位がそのリスクになると考えられており、これを予防するため適切な対策を行う必要があります。
本指標は、「肺血栓塞栓症/深部静脈血栓症予防ガイドライン」に基づいて弾性ストッキングの着用、間歇的空気圧迫装置の利用、抗凝固薬などの薬物的予防等が行われた肺血栓塞栓症の予防の実施状況を示唆するものです。

血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード

血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に2件以上ある日数(分子) 血液培養2セット実施率
2261 1035 45.78%

広域抗菌薬を使用する際、投与開始時に血液培養検査を行うことは、望ましいプラクティスとなります。
また、血液培養は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
2014年度診療報酬改定から、血液を2か所以上から採取した場合に限り、2回算定できるようになっています。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード

広域スペクトルの抗菌薬が処方された退院患者数(分母) 分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日までの間に細菌培養同定検査が実施された患者数(分子) 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
1064 742 69.74%

近年、多剤耐性アシネトバクター属菌や、幅広い菌種に効果を有するカルバペネム系抗菌薬に耐性のある腸内細菌科細菌など、新たな抗菌薬耐性菌(以下、耐性菌)が出現し、難治症例が増加していることが世界的な問題となっています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になることから、各医療機関において抗菌薬適正使用支援チーム(Antimicrobial Stewardship Team:AST)を組織するなど、抗菌薬適正使用を推進する取り組みが求められます。抗菌薬適正使用の鍵を握るのは正確な微生物学的診断であり、抗菌薬投与前の適切な検体採取と培養検査が必要です。

更新履歴

2024/09/26

令和5年度病院指標を公開しました。